気が向いたら書く日記

「こういう人がいても別にいいよね」と自分が納得するために、些細なことを整理してブログにします。(目標)

昼食になにを食べようか迷った話

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タイトル通り!(そして長い)

 

久しぶりの更新。

 

 毎週木曜日の朝は、母が祖父の用事に付き合って車で送迎をするため、ついでにスーパーに寄って私の朝食と昼食用にパンやドーナツを買ってきてくれる。

今朝も目が覚めた瞬間に「あ、今日はドーナツの日だ」と布団のなかで微睡んだまま考えた。昨夜は夕飯に、カルボナーラを2人前平らげた。およそ13時間前のことなので、それはすっかり消化しきっていて、起床直後の気怠さを感じるとともに空腹感をしっかりと確認した。お腹が空いているということはつまり、ご飯が美味しく食べられるということで、私はウキウキでベッドを飛び降りてリビングに向かった。

しかし、まだ母は帰宅しておらず、当然パンもドーナツもなかった。

日頃のありがたみを痛感しつつ、台所を覗くと、あらまぁ父の弁当用にこしらえたであろうチキンとミートボールの余り分、そして私用に用意されたラップ包みの白米が準備されていた。用意周到な、よくできた母さんである。

「買ってきてくれるドーナツは昼に食べればいいし」と、私は電子レンジで白米を解凍させて、コップに麦茶をなみなみ注いだ。昨夜寝る前に見ていたTikTokでバズっているWurtSの『分かってないよ』という曲を口ずさみながら食卓に朝食を運ぶ。電子レンジが私を呼んだので飛びつくように白米を迎えに行き、ラップのまま同じく机に置いた。食器を洗うのが面倒なのでわざわざ茶碗に移さなかったけど、これはズボラなのでしょうか。

 朝いちばんの食事を摂りながら、片手ではテレビのリモコンを操作する。2日前にWOWOWで録画した玉森裕太主演の映画『パラレルワールド・ラブストーリー』を再生し、白米とチキンの相性の良さに舌が満たされながら、視覚では玉森裕太の透明感溢れるビジュアルを拝んだ。くう、特別ファンってわけではないはずなのに玉森裕太には惹かれてしまう。

 朝飯を終え、ずるずるとソファに寝転がりながら映画を観ていると、まだ1/5も進んでいない段階で母が帰宅してきた。開口一番「映画観てるの!? いったんストップ! Wii fitやらせて!」と私からリモコンを奪取し、チャンネルをゲーム用に切り替えてしまった。理系男子を熱演する玉森裕太が突如遮られ、「ブー」と不満を示したが、現時点では映画自体にそこまでのめり込んでいなかったので抵抗することなくテレビを譲る。母は毎朝出勤前に、Wii fitで軽くトレーニングをするのだ。時代はSwichのリングフィットだろうし、家にそれがあるのに母はなぜかWii fitを選ぶ。いつも10時半に家を出る母に残されたタイムリミットはあと20分ほどだったが、やる気満々だ。

Wii fitキャラクターの雑談をボタンの早押しで飛ばしている母に、「木曜日は忙しいね」と声を掛ける。そして、母が帰宅した瞬間から気にしていたドーナツの存在を伺う。「今日はチョコのドーナツは?」(期待を隠せない表情)

しかし、母の返答はあっさりとしたもので、「今日はないよ」の一言だった。

え? 毎週木曜日にチョコのドーナツを食べると植え付けられていた私の脳内と食欲は、「今日はない」だけの一言では引き下がれない。「なんで!?」と母のお尻を小突きながら叫んだ。

「今朝おばあちゃんがパンくれたから、それでいいかなって」

 そう言って母が示したのは、台所の端の方に置かれた袋だった。気づかなかった。私はその袋めがけて走り、すぐに中身を確認した。りんごジャムをまぶしたパン、コーンパン、ツナパン。なかなか素敵なラインナップのパンたちがそこに控えていた。

「あら美味しそう! だけど違うんだ、木曜日はドーナツの日!」

 とんだワガママを言っている自覚はあったが、己の食欲だけは譲れなかった。食べたいものを食べることが何よりも幸せなので、私の舌がチョコドーナツを求めているのであればそれを追うしかなかった。すぐに母のもとに戻り、Wii fitで体重測定中の足にしがみついた。

「チョコのドーナツ! 食べたかった!」

ミスドにでも買いに行けばいいじゃん」

「でも16時から在宅のバイト」

「いけるいける!ちゃちゃっと行ってきちゃいな!」

 にわかに鼓舞されて、たしかに今日は天気もいいしお散歩がてらに買いに行くか。すっかりその気になった。でもドーナツだけのために外に出るのは、若干動機が弱い気がして、ほかの理由を探すために結局私はそこから2時間以上もソファの上でゴロゴロすることになる。さっさと買いに行けばいいものを。

 

 朝食はしょっぱい系だった。そしていまはドーナツを食べたい。だけどその次はまたしょっぱいものを摂取したくなるに違いない。となると、ドーナツだけじゃない何かも一緒に買いに行きたいところ。そういえばLINEクーポンにケンタッキーのツイスター50円引きクーポンが配信されていたな、と思い当たり確認する。やっぱり配信されていた。だけど今日の気分は、ツイスターのペッパーマヨでもてりやきでもアボカドでもないようだった。微妙に違う。惜しい。もちろん食べたら美味しいことは分かりきっていることだったが、今日の私にはもっともっとピンポイントで美味しく食べられるものが他にある気がした。思い浮かばず、時刻は12時半を過ぎた。最近ほぼ毎日やりとりをしている友人のLINEグループに「みんな、今日のお昼はなに?」と極めて緊急性が低いメッセージを送った。1分で既読がついて、すぐに返事がきた(すき)

カルボナーラ」おお、私も昨日の夕飯そうだった。

「まだ食べてない~」私も、すごく悩んでる!

「チャーハン作る予定よ!」チャーハンもいいな!

 ふんふん、みんなの昼食事情を覗いたが、残念ながらピンとこなかった。「お昼に悩んでいる」旨を伝えると、「てりたまは?」とマックの期間限定メニューを薦められる。マックかぁ。ケンタッキーに続き、マックもそりゃあ食べれば美味しいのは分かっていたけれど、この引っ込み思案で分かりづらい曖昧な食欲をマックで強引に誤魔化すのは口惜しい気がしてしまった。実際このパターンは非常に多い。自分が働いてるのもあってチョイスの敷居が低いし、マックは基本裏切らないからだ。うーん、と唸る声がリビングに響く。ぼんやり、喉が渇いたことを自覚した。そういえば友人がこないだ、インスタグラムのストーリーに無印良品チャイティーを箱買いしたことを載せていたなぁ。おしゃれな加工が施された写真が頭によぎった。

・・・・・・───今日の在宅勤務ではチャイティー飲みながら作業したいな、とパソコンに向かいつつ時折チャイティーを呷る私の姿をイメージさせる。

お、良い。だけど紅茶飲むと口のなかがモヤモヤするから、違うドリンクも欲しいところ。もちろん麦茶や水でもいいんだれど、もっとなにか……。考えているうちに、そういえばさっき眺めていたTikTokでりんごジュースを飲んでいる男の子の投稿があったな。それを思い出して、ふっと定まる。あぁ、りんごジュースいいな。

よし、無印にチャイティーとりんごジュースを買いに行くぞ! すぐに決意が固まった。ああ、私はなんて他人に影響を受けやすいんだ。ほんのり反省しながら、それでもすっかり水分を欲している渇いた喉にいったん水を流し込み、決まれば善は急げと支度を済ませる。財布と携帯をダウンジャケットに突っ込んでBluetoothイヤホンを耳に挿していざ出発。無印のあるショッピングモールまで徒歩で片道およそ30分、正直言えばバイト前に余計な体力は使いたくなかったけれど、食べたいものと飲みたいもののために億劫な体を動かした。

 

 晴れ渡る青空が眩しい。思ったよりも力強い太陽の日差しに怯んで、私はダウンのフードを深く被って日焼けを危惧しながら歩いた。そりゃ晴れは好きさ。だけど日焼けをしたくはないのよね。手の甲が日に晒されることを厭い、両手をポケットに突っ込んで歩くその姿は傍から見ればなかなか怪しいに違いない。遠目からは男性にも見紛う私の体格の良さ、それが黒いダウンをがっつりと着こみ、居心地悪そうに歩いている。怪しい。だけどそんな怪しい人間がイヤホンで聴いているのは奥華子だ。昨日は人生で何十回目かもはやわからない、『時をかける少女』を観た。青空と共に余韻に浸るつもりで、映画の挿入曲と主題歌である『変わらないもの』と『ガーネット』を続けて再生している。空を眺めているだけでも気持ちが切なくなる。千昭……。なんの混じりけもない冴えた青色に、ほんのり脳内で想起されるオレンジの髪色が重なって悲しくなる。千昭……。時をかける少女って、大人になって観るとよりつらいものだと私は実感した。というか青春モノに対する心のガードが年々脆くなっている。信号待ちに足を止められるとほとんど同時に曲が切り替わり、「合法的なトビ方を心得よ」とR指定が呼び掛けてきた。Creepy Nutsだ~~~! 途端にぶちあがり、脳内で忙しなく移り変わる思考の端でふと、飲みたいものははっきりと確定したけれど食べたいものは未だきちんと決まっていなかったことに気づいた。キッパリと「これが食べたい!」と照準が合っていればそれに越したことはないけれど、まぁそんなにしょっちゅう百点満点を撃ちぬけることも多くはないのが人生。諦めは肝心だ。せっかくクーポンもあるし、ケンタッキーにしよう。『合法的トビ方ノススメ』のノリの良さに流される形でそう結論づけた。まぁとりあえずは無印に向かうのである。

 

 ショッピングモールについてから、nanacoカードのポイントがだいぶ溜まっていることを思い出した。1800ptもある。1000ptを現金に換え、それで昼食を買おうと計算する。やった、金欠だから助かる。その場凌ぎで生きている無計画な人間の貯金は、常にギリギリのラインを攻めているのだ。無印に到着し、真っすぐに冷蔵庫を目指す。ボトルに入ったチャイティー(¥150)を手に取り、これこれぇ!と浮かれる気持ちをひとまず抑えた。続けて紙パックのりんごジュースが目についたが、これは¥120。手を伸ばし、そしてなぜだか躊躇した。なぜだ。いったん冷蔵庫を離れ、購入が確定しているチャイティーを持ちながら無印店内をぐるぐる回った。りんごジュースが飲みたい気持ちは揺らいでいない。だけど、別に無印でりんごジュースを買う必要はないのでは? ふと、そう思った。ケンタッキーのセットドリンクにりんごジュースってあったっけ。いやでもセットにしたらクーポンが使えなくなってしまう。いっそマックにしようか。なにかセットを買ってドリンクにりんごジュースを付ければお得なのでは……?あ。

そこで私の悩みがすべて解決される名案が思い浮かんだ。

とりあえずミスドでドーナツを買うことは決まっていた。そこから確実に自分が求めるしょっぱいものが何か、満足できる昼食はなにか迷っていた。りんごジュースが飲みたいのもはっきりしていた。ケンタッキーはどうしても食べたいわけではない。なら、マックでナゲット(これでしょっぱいもの条件クリア)のハッピーセットを買えばいいんだ。サイドメニューもポテトSサイズでちょうどいいし、ドリンクにりんごジュースを付けられる。そしてクーポンを使えば¥400!これだ!!!!!!結局マックかよ!というツッコミはこの際無視して、すっかりジャンキーな塩分を求めている自分の丸め込まれやすい食欲にいっそ清々しさを覚えつつ、昼食が確定した感動のあまり蓋に大きく「振らないでください」と記されていたチャイティーを揺さぶってしまった。その後の会計中、レジのお姉さんはバーコードを読み取ると非常に丁寧に手渡してくれたけれど、そのチャイティーはすでに振られているのだよ、とマスクの下で気持ち悪い笑顔を浮かべてしまった。

 

 ショッピングモール内にはマックもあった。無印を出たあとに向かったが、そこのレジには以前自分の店舗でヘルプとして働きに来ていた後輩の姿があった。声を張り上げて接客をしている。わ、○○ちゃんや!!!と興奮すると同時に、いま現在の自分がノーメイクのスッピンピンであり、加えてものすごく適当な装いで出てきてしまったことが気にかかった。黒いダウンジャケットに、適当に合わせたパンツ。髪も適当に結っただけだから、はっきりいうとダサい。声をかけに行きたかったけれど、とうとうそのレジに向かうことはできなかった。ちょっとした見栄だった。可愛い後輩にはいつだってキマった恰好のときに会いたいものだ。それにどうせミスドこれはショッピングモールを出て、駅前に向かうとある)の近くにもう1軒マックはあるし。ここは引こう。話したい気持ちを堪え、マックに背を向けた。そのままショッピングモールの出口を目指す。その途中でキッチンカー販売のクレープ屋さんが目についた。クレープ。クレープ!! 吸い寄せられるようにメニュー表を見に行く。最近、私は甘いものを食べるとすぐ胃もたれを起こしてしまっていた。しかし何故だか、いまなら食べられる気がしてきた。チョコのドーナツじゃなくて、クリームたっぷりのいちごクレープにしようか。ふんわりと広がる甘さを想像して頬が緩む。美味しそう。値段を見た。¥510。少し怯んだ。いやしかし、クレープといえばツナマヨもやっぱり最高にそそられるってもんよ! 値段を見る。¥490。そして祖母が買ってきてくれたパンのラインナップにツナマヨがあることを思い出した。そっとキッチンカーから距離を取る。私のなかでは、曖昧に定められている“1人行動における予算”というものがあって、なんだか1人でクレープを食べるということ、そしてクレープ自体の値段がそれをオーバーしている気がした。今度誰か友人にクレープ付き合ってもらおう。そう思って、やはり私は今度こそ、ミスドとマックに向かった。

 

 ミスドで最大のお目当てであるチョコのドーナツと、おまけに2つドーナツを買った。店を出たときに、ふとドーナツにはコーヒーが必要であると思い当たる。自宅でインスタントコーヒーを入れてもよかったが、個人的に自分の入れたコーヒーはゲロマズなので避けたい所存。マックで小さいサイズのコーヒーを買おうと決めた。レジに並び、ハッピーセットを注文したあとにコーヒーも頼む。ふとメニュー表に記された「Mサイズ いまだけ100円」の文字が目に飛び込んできて、咄嗟にMサイズを注文した。すごく得した気分になった。

 

 

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3/11の昼食。さながら1人ピクニックだ!

パラレルワールドラブストーリーを観ながら食べた。大満足。